北大路魯山人とは（略歴）

北大路魯山人

きたおおじ ろさんじん
1883年～1959年
20世紀を代表する日本の芸術家。
京都出身。書や篆刻にはじまり、絵画、陶芸といった様々な芸術分野で才能を発揮する。
特に、美食家としての彼の人生や、食と器には並々ならぬ興味を示し、「食器は料理の着物」という有名な言葉を残した。芸術活動のなかでも陶芸作品は特に人気があり評価が高く、現在も料理店で使われる人気ぶり、その作品数も膨大で、20～30万点を創作したと言われています。

北大路魯山人の生涯
1883年、京都に生まれた魯山人は、幼少期から書道に親しみ、その才能を開花させました。彼は自らを「食通」と称し、食に対する深い理解と愛情を持っていました。1925年には、東京・赤坂に美食倶楽部「星岡茶寮」を設立し、料理人としても名を馳せました。

芸術家としての魯山人
魯山人の作品は、その独創性と美しさで知られています。彼の陶芸作品は特に高く評価され、伝統的な技法を駆使しながらも、斬新で独特なデザインを取り入れました。また、書道家としても優れた作品を数多く残しており、その力強くも繊細な筆致は見る者を魅了します。

代表的な作品とその特徴

1. 陶芸作品
魯山人の陶芸は、自然の美を強調する手法が特徴です。彼は釉薬（うわぐすり）の使い方に独自の工夫を凝らし、色彩豊かでありながらも落ち着いた風合いの作品を作り上げました。

2. 書道・篆刻作品
魯山人の書・篆刻は、その大胆な筆運びと独自の構成が特徴です。伝統的な書法を学びつつも、自らの感性を存分に発揮し、文字に命を吹き込むような書道・篆刻作品を生み出しました。力強さと静寂さが共存する独特の美を持っています。

3. 漆芸作品
魯山人は漆芸にも優れた才能を持ち、漆器の制作にも力を注ぎました。漆芸作品は、精緻な技術と斬新なデザインが融合しており、伝統的な漆芸に新たな息吹をもたらしました。

北大路魯山人の作品は、生涯を通じて多くの人々に影響を与えました。魯山人の美意識と創造性は、現代の芸術家たちにも大きなインスピレーションを与え続けています。また、彼の作品は国内外で高い評価を受け、多くの美術館や個人コレクションに所蔵されています。

北大路魯山人 査定価格におけるポイント

北大路魯山人の値段は

様々な要素で同じ北大路魯山人の作品であっても、査定額は大きく異なってきます。幾つか要素を挙げますのでご参考にして下さい。

• 状態
• 作品の出来・不出来
• 題材（桜楓、於里遍・銀彩など）
• サイズ
• 制作年代
• 共箱・黒田陶々庵箱書きの有無
• 北大路魯山人展など展示会への作品集・図録掲載作品であると価格ＵＰとなります。

このように同じ魯山人の作品でも、様々な要素により査定額は異なります。
また、相場（業者間での流通価格）も変動します。

北大路魯山人の鑑定について（鑑定機関）

銀座 黒田陶苑
東京都中央区銀座7-8-6