篠田桃紅(抽象水墨画家)先生 107歳で死去

  • 2021.03.04
  • お知らせ

篠田桃紅の抽象画作品

篠田桃紅さん107歳で死去される。

1913年~2021年

国際的に活躍した抽象水墨(墨象) 画家・美術家・随筆家。ですが、惜しくも2021年3月1日に老衰のため東京都内の病院で死去されました。

主に水墨で和紙に墨、金箔、銀箔、金泥、銀泥、朱泥といった日本特有の画材を用いた抽象画作品を描かれました。

経歴は、

1913年、中国・大連出身。5歳の時、書家の父から伝統書道を学び、以後独学で書を極める。第二次世界大戦後、文字を解体し、墨で抽象を描き始める。1956年渡米し、ニューヨークを拠点に水墨表現の可能性を探った。帰国までの数ボストン、シカゴ、パリ、シンシナティ他で個展を開催、墨と筆を使い和紙に書かれた抽象作品は、「古来の伝統的な書から、独自の想像力に富む線的な抽象形態を発展させ、その繊細で濃淡のある線は、まるで自然の樹や花や草のようだ」と評され、国際的に高い評価 を受ける。
58年に帰国して後は、壁画や壁書、レリーフといった建築に関わる仕事や、東京・芝にある増上寺大本堂の襖絵などの大作の一方で、リトグラフや装丁、題字、随筆を手掛けるなど、活動は多岐にわたった。1950年代の激しい筆致はやがて叙情性をたたえ、80年代から90年代にかけては、線はより洗練された間を構成していった。2005年、ニューズウィーク(日本版)の「世界が尊敬する日本人100人」に選ばれた。
随筆家としても知られ、1979年にエッセー集「墨いろ」で日本エッセイスト・クラブ賞受賞。100歳を過ぎてからも精力的に活動され、2015年の「103歳になってからわかったことは」は50万部のベストセラー。今春にも発言録を出版されるご予定だったそうです。
メディアに数多く出演されていて、首の大きなしこりがあったのですが、それは良性の腫瘍だったようですね。

最期に
篠田桃紅さんの作品の値段について、私の惜しい思い出を書かせて頂きます。
15年位前に名古屋の業者間オークションで6号サイズ位の直筆の抽象画作品(画像の作品)を15万円位の値段で落札し、当時のホームページで販売しておりましたが、なかなかお声も掛からず売れず、1年近く過ぎた頃、日本に来日し東京のホテルに滞在中の海外のお客様から、ホテルのスタッフの方を通して、欲しいとことでやりとりし、すぐに帰国予定だったため、急ぎでそのホテルに発送しました。その時の販売価格は、落札金額から2万円上乗せした十万円台だったと記憶しております。現在でしたら、250万円は売れる作品だったなぁと・・・。日本人作家でここまで急騰するのは、稀有な作家例ではありますね。