
多忙で、買取実績の更新をしていませんでしたが久しぶりに更新します。
岐阜市にて、熊谷守一の生前に制作した木版画集や他の絵画、掛け軸、浮世絵、古伊万里大皿など出張買取いたしました。
最も高値で買取したのは、下記の熊谷守一の作品です。
一柿木版社から 1971年に『熊谷守一木版画集』が刊行された。5点の作品「種蒔」「石亀」「河童」「石佛」 「百日草」。原画は新たに書き下ろされたもの。「種蒔」 「百日草」が多色刷りで、「石亀」「河童」 「石佛」が単色刷である。画面上に印が押され、別台紙に直筆の書名、奥付に限定番号を持つ。紙は純楮紙で丹波黒谷産、彫りと刷りは五百旗頭欣一が行った。限定部数は120部。
日本近代洋画史において「画壇の仙人」と称される孤高の画家、熊谷守一(くまがい もりかず)。その独自の画風と生き様は、今なお多くの人々を魅了し続けています。
この木版画集は、「画壇の仙人」と呼ばれた巨匠の晩年の傑作を、最高峰の技術で再現した、まさに美術史的にも貴重な一冊と言えるでしょう。
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守一の版画について 守一は版画家ではなかったので、自ら手を下して版画を作ったものは少ない。守一の生前の版画は、守一の油絵や墨絵の作品を刷り師がシルクスクリーンにしたり、木版にしたものだ。数少ないリトグラフのなかに、 ジンク版でなく本当の石版をアトリエに持込んで、守一に直接石に描かせたものもあると聞く。 守一の中年以降の油絵が、誰にも知られるように、画面を線と面ではっきり区切り、面を筆でそろえて平ぬりするようになる。この技法はシルクスクリーンのマチエールに非常に合っていると思う。 墨絵はやはり木版画だろう。五百旗頭欣一氏の手すきの紙に刷ったものは、モノクロだけでも10回以上刷り重ね肉筆と見まがうばかりだ。 加藤版画のは、色も形も守一の原画に似ないものもあるが、却って木版画として昇華しているのかもしれない。
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と、2007年春に 熊谷守一美術館館主 熊谷榧氏は語っておられます。 引用元:熊谷守一 生前 全版画集(岐阜新聞発行)より
熊谷守一の買取いたします。
版画の買取いたします。
岐阜市に、版画、絵画、掛け軸、骨董品などの出張買取にお伺いいたします。